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【ネイル座学】ネイルのための皮膚科学

ネイルのための皮膚科学

ネイルのための皮膚科学

あゆみせんせ
あゆみせんせ
本日の【ネイル座学】は、ネイルのための皮膚科学にです♪爪を扱うネイリストにとって、皮膚についての知識は必ず必要となりますのでしっかりと学びましょう♪

爪と皮膚の関係

爪は皮膚の付属器官であり、表皮の角質層が硬く変化したものです。

つまり、爪は皮膚の仲間であり、手と足の指先を保護する重要な役割を担っています。

爪という組織を知る上で、皮膚の構造とその働きを学ぶことはとても重要です。

皮膚の働き

皮膚は洋服に例えるとコートのように、体を包む「外皮」であり、体の表面を覆って様々な働きをしています。

皮膚には主に、下記の3つの作用があります。

保護作用

皮膚の表面は弱酸性の皮脂膜で覆われていて、外界からの異物やウィルス、微生物の侵入や付着を無害化する働きをしています。

また、紫外線の光線に対しても光線を吸収し、散乱させて体を保護する役目をするなど、皮膚はバリア機能も持っています。

体温調節作用

人間には恒常性(内部環境を一定の状態に保つ働き)があり、外界の温度が変化しても、ほぼ影響を受けず、一定の体温を保っています。

表皮の角質層と皮膚の最下部ある皮下組織は、熱を伝えにくい性質があるので、体内の熱の放散を防ぎ、外気温の変化の影響を伝えないようにしています。

また、体温調節として、体温の温度が高くなった場合は汗腺から汗を出します。(汗腺も皮膚の付属器官の一つ)。

吸収作用

皮膚が乾燥している時に、保湿クリームなどを塗布すると、皮膚が潤ってしっとりするのは、皮膚に経皮吸収の働きがあるからです。

経皮吸収とは、皮膚を通して物質を体の中に取り入れることです。

皮膚から吸収されやすい物質には、油性物質のクリーム類や、油溶性ビタミンのビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなどが挙げられます。

皮膚の構造と働き

皮膚の体の外表面を覆っている大切な器官で、その総面積は成人で約1,6㎡、厚さは平均して2,2〜2,2mm、重さは体の約16%を占めています。

皮膚は外側から、「⒈表皮」 「⒉真皮」 「3皮下組織」 の3層からなっています。

また、他の汗腺、皮脂腺、毛、爪等、皮膚から発生した付属器官もあります。

皮膚から発生した付属器官

汗腺:汗を分泌する器官。

皮脂腺:皮脂を分泌する器官。

毛・爪:主に皮膚を保護する器官。

皮膚の構造と働き【⒈表皮】

皮膚の構造図A

表皮は、「角質層」「透明層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」からなり、層状形成されています。

A : 角質層 かくしつそう

表皮の一番外側にあり、脱核(核を失う)して死んだ細胞です。表皮のオーバーターン(角化周期)によって徐々に上方へ押し上げられ、最終的にふけや垢となって平均約4週間で剥がれ落ちます。

B : 透明層 とうめいそう

表皮の厚い手のひらや足の裏だけにあり、細胞の境界がほとんど認められません。

C : 顆粒層 かりゅうそう

扁平または横に長い紡錘形で、ケラトヒアリン顆粒が多く含まれています。

※ケアトヒアリン顆粒とは、ガラス質状の粒子で光線を屈折させる働きがあり、紫外線を反射させる。

D : 有棘層 ゆうきょくそう

表皮で最も暑い層です。表皮には血管はありませんが、この細胞の間にはリンパ液が流れていて、栄養を送る役割をしています。

E : 基底層 きていそう

表皮の最下層で、真皮の乳頭層の毛細血管から栄養を補給し、常に細胞分裂を行い、上の有棘層に移行して行きます。

1列に並ぶ単純構造で、数個おきに色素細胞(メラノサイト)が点在しています。

F : ランゲルハンス細胞

表皮内に存在する樹枝状細胞で皮膚免疫を司り、外部から侵入する菌、ウイルス、カビ、紫外線、熱等の様々な皮膚情報を脳へ伝達するセンサーの役割を担っています。

G : 角化細胞(ケラチノサイト)

角化細胞は、表皮細胞の95%を占めています。

基底層にある角化細胞の分裂により産生され、有棘層、顆粒層で上へ上へと移動しながら変性し、約2週間かかって角質層に達し、その後約2週間を経て乾燥し、フケや垢となって剥がれ落ちます。

H : 色素細胞(メラノサイト)

皮膚の色素であるメラニンを産生する細胞です。

紫外線が当たると、色素細胞(メラノサイト)からメラニン色素が生成されます。

皮膚の構造と働き【⒉真皮】

真皮は、表皮の数倍の厚さで、乳頭層と網状層からなっています。

血管が豊富で、暑いときは拡張して熱を放散し、寒い時は収縮して熱の消失を防ぐ等、体温調節の役割も果たしています。

皮膚の構造図B

* 乳頭層 にゅうとうそう

表皮の基底層と接し、毛細血管、脈菅、神経系の多い部分。

* 網状層 もうじょうそう

コラーゲンが一定の規則で配列され、エラスチンが継ぎ目にあたる部分に網目状に交わり、その隙間をヒアルロン酸等が満たし、これらが皮膚の弾力、潤いを保っています。

※コラーゲンとは、太くて丈夫な線維タンパク質のこと。

※エラスチンとは、弾力があり、波状の線維タンパク質のこと。

皮膚の構造と働き【⒊皮下組織】

皮膚の構造図B

皮膚の最下層で、皮下脂肪組織とも呼ばれ、皮膚とその下にある筋肉や骨との間にあたる部位で、保湿と栄養貯蔵(エネルギー保存)に役立っています。


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