ネイリスト検定

【ネイル座学】爪の構造と働き

爪の構造と働き

あゆみせんせ
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全国7都府県発令された緊急事態宣言。対象地域となりスクールに行きたくても行けない、そんな方々に少しでも有益な情報をお届けできるように、これからはより多くのネイル学習記事を配信していきます。活動自粛、こんな時だからこそJNA認定講師に出来る事を。今回はジェルネイル技能検定試験でもJNECネイリスト技能検定でも必ずと言ってもいいほど出題される爪の構造と働きについて、配信していきます♪

爪の構造と働き

あゆみせんせ
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ネイルの技術を修得する上で、爪の構造と働きを理解することはとってもとっても重要です。安全な技術を提供できるネイリストになるために、爪の仕組みをしっかりと正しく理解しましょう♪

爪の基礎知識

・爪は皮膚の表皮層から爪母によって作られ、角質化したものです。

・爪は、表皮の角質層が3層に変化したもので、この3層の薄い層の間に、最低限の水分と脂肪(0,15〜0,75%)を含んでいます。

・爪の水分は12%〜16%(健康な成人の場合)で、季節や環境、年齢によって異なります。

・爪は加齢的変化で、より厚みを増して、成長スピードが遅くなる傾向にあります。

・季節的な変化では、冬よりも夏の方が爪は速く伸びます。

・健康な成人の爪の成長速度は、1日約0,1mmです。

爪の各部名称

こちらは爪の正面図と断面図になります。

A〜Oのアルファベットに沿って名称と働きを解説していきます。

爪の構造正面図と断面図

A:ネイルマトリックス(爪母 そうぼ)

爪甲を形成する部分で、血管と神経が通っている。爪甲は一生作り続けられ、伸び続ける。

B:ネイルフォルド(後爪郭 こうそうかく)

爪甲を根元で固定している皮膚の部分。

C:サイドウォール(側爪郭 そくそうかく)

爪甲の左右に接している、皮膚に覆われている部分。

D:エポニキウム or キューティクル (爪上皮 そうじょうひ)

後爪郭を保護し、細菌やその他の異物の侵入を防ぐ皮膚の部分。

E:ルースキューティクル(爪上皮角質 そうじょうひかくしつ)

爪上皮から発生し、爪甲の表面に付着している角質の部分。

F:ルヌーラ(爪半月 そうはんげつ)

ハーフムーンとも呼ばれ、爪甲の根元に見える半月型で乳発色の部分。後爪郭に覆われていない爪母で、新生した爪甲であるため、水分保有量が多く白く見える。

G:ネイルルート(爪根 そうこん)

爪甲が作られた根元部分。皮膚の下にある爪甲の根元(後爪郭に覆われている下部)に当たる。

H:ネイルプレート(爪根 そうこん)

通常「爪」と言われる部分で、厚みは0,3〜0,8mm位。爪は皮膚の付属器官であり、硬いケラチン(タンパク質)から成り、大切な指先を保護している。

I:サイドライン(側爪甲縁 そくそうこうえん)

爪甲の左右の側面の際。

J:ネイルベッド(爪床 そうしょう)

爪甲が乗っている台にあたる部分。爪甲は爪床に密着しているだけで、完全には固定されていない。

K:イエローライン(黄線 おうせん)

爪甲が爪床から離れないようにしている帯状の部分。

L:ハイポニキウム(爪下皮 そうかひ)

爪甲の下に、細菌やその他の異物が侵入するのを防いでいる皮膚の部分。

M:ルースハイポニキウム(爪下皮角質 そうかひかくしつ)

爪下皮から発生し、フリーエッジの裏側に付着した角質の部分。

N:フリーエッジ(爪先 つめさき)

爪甲が伸びて爪床から離れた部分。水分含有量が減少するため、不透明に見える。

O:ストレスポイント(負荷点 ふかてん)

イエローラインが、サイドラインに接する点。

爪は何の役に立っているのか

人類の祖先で、50万年前に地球上に住んでいたとされる類人猿にとって、爪は生活をするのに大変重要な役割がありました。獲物を確保したり身を守ったりする武器として使われていた爪は、強くて鋭い、生活に適応したものでした。

気の遠くなるような歳月をかけて「ヒト」が進化し、現在の人間の形になったのですが、自由に動く10本の指は、人間の文化の著しい発展に貢献しています。獲物を捕らえるために武器を使い、作物を作り、そして芸術をも生み出す。学習する優秀な頭脳としなやかな指先は、人間の文化の向上に大きな役割を果たしてきました。

爪の力(爪圧)

爪先の先端まで骨は届いていません。爪先に向かって骨は非常に細くなり、爪の下の中心部で終わっています。そのため、爪に力がなければ指の腹に加えた力を跳ね返すには不完全なのです。爪があることによって小さなものをつまむ、薄紙を持つ、ペンで小さな文字を書くなどのことができます。それは、指の腹に加えた力が爪に届き、確実に跳ね返すからです。

爪が力をしっかり受け取ることを「爪圧 そうあつ」と言います。

爪がなければ指先に力が入りにくくなります。さらに足の爪の働きにより体を支え、安定させているのです。

あゆみせんせ
あゆみせんせ
ジェル検定、ネイリスト検定ともに、筆記試験では必ず出題される爪の構造♪名称や働きがわからないと技術上達はありえません。この機会にしっかりと覚えて試験に備えましょう(^ ^)


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