サロン経営

ネイルサロンの廃業率は3年で90%!?

ネイルサロンの廃業率は3年で90%!?

ネイリストになりたい方は必ず見てください!

ネイルサロンをオープンしても、3年以内にほとんどのサロンが廃業を余儀なくされます。

ネイリストを目指す方に、ネイルスクールの校長であるわたしがどんな話を切出し何を言い出すんだろう!?とびっくりされるかもしれませんが、本当に大切な事なのでわたしはそれを隠してまで指導を続けて行く悪い指導者ではありたくありません。

日本ネイリスト協会本部認定講師資格を取得してからのこの8年間で感じたネイル教育市場の変動や推移も交えて、皆さまに本当のことをお伝えしていきたいと思っております。

ネイルサロンはイニシャルコスト(初期投資)も少額で、机と椅子とお道具を持ったネイリストさえいればサロンを開くことが出来き、ランニングコストもたくさんの在庫を抱えそれを売り捌かなきゃいけないわけではなく、事業の中でも利益率は高く低コスト低リスク事業と言えます。

それなのに3年で90%のサロンが潰れるのです。

これが意味することの実態が何なのか、この問題の正体を理解しようとしているのかしていないのかでこれからのあなたのネイリスト人生は大きく変わってしまいます。

日本のネイリストは国家資格ではない!

みなさまご存知の通り、日本のネイリストと言うお仕事は国家資格ではありません。

「小さな頃からちょっと器用で、オシャレにも流行りにも人より敏感なわたし♪

無資格だけど今日からネイリストになってお客様から施術料いただきまーす!」が可能な少し不思議な世界なんです。

つまり、正しく学ばず他人に技術提供しても罪になることはない。

さらに言い換えると正しく学ばなくても罪になることがないと言う事は、正しく教えなくても罪になることもないのです。

  • 「サロンワーク特化型スクール」
  • 「開業サポート付サロンワーク講座」
  • 「検定資格不要!誰でも3ヶ月後にサロンデビュー」

これが廃業率90%のカラクリです。

ネイリスト?なるのは簡単だよ!

検定試験?基礎よりサロンワークだよ!

を謳い興味を惹きつける。

そして興味を持った素人に知ってる知識を与える。その知ってる知識もまた、指導者自身も正しく学んだものではなく理屈もわからないけどただ何となく今まで感覚的にやってきたことを伝えるだけ。

指導者を名乗る人達にも法律上の規制や制限がないのです。

日本ネイリスト協会の執行う日本ネイリスト協会認定講師資格試験は、世界のネイル産業の中では1番ジャッジが厳しく世界最難関試験とされ一発合格率だと合格率7%程度と言われています。受験会場に行くと、5回目の受験です!なんてのは当たり前。

これを経営者目線でお話しすると非常にコスパもタイパも悪いのです。時間も費用もかけていざ受験しても確実に合格する保証はなく。

それならば、『時間もお金もかけなくても、国家資格でもないし何かの講師の肩書き自分で作って今やってる事教えて収益にしよう!相手は業界の事を知らない素人だし魅せ方次第。キャッチーな事を発信して注目を集めよう♪』

と、その生徒さんのその後のネイリスト人生ではなく、今の現状自分のサロンを運転していかなきゃいけないのでサロンの売上以外から生まれるキャッシュインフローが必要であり、罪にならないのであれば他人のその後の人生よりも経営を優先させる選択に至っても不思議ではないのです。

はじめにお話させて頂いたようにネイルサロン開業はとても簡単です。

しかし長期的に経営を継続できるのは10%程度だけ。これは、経営が難しく90%が淘汰されると言うお話ではなく、正しい知識や技術を持ち正しい事を安定して提供できる人が10%程度しかいないと言うだけなんです。

90%近くの人々が、【指導者】を名乗る何でもない人達を信じ搾取され未来を奪われていく。

(※もちろん本人が全力で取り組んでる事が大前提のお話です。全力で取り組んでなければ指導者がホンモノであってもニセモノであっても誰であっても結末は同じです。)

主役はお客様である。

指先にはたくさんの血管と神経が集中して通っており、お爪は人類が生きていく上で大変大きな役割を担う大切な部分です。

そしてお使いさせていただくであろうネイル商材は複数の化学物質を含んだ成分で構成されているものがほとんどです。

ジェルネイル検定試験で使用できるネイル商材が指定商材となっているのは、日本の法律で定められた成分基準をクリアした化粧品登録済の安全で安心な商材を使用した上でお客様方へ安定した技術を提供できるかどうかを判断していく為です。

私達美容業界の中では主役はいつだってお客様。

わたしがネイル業界に飛び込んだのは約20年前の事。時代の変化に合わせ、ネイルは特別なお洒落から日常的なお洒落へと変化していき、合わせアクリルスカルプチュア技術メインの世の中からジェル技術メインの世の中へと変動していきました。

そして8年前より日本ネイリスト協会本部認定講師として日本のネイル教育の現場に携わらせて頂く中で常に最前線で現場を見て来ましたが、売てるネイリストはいつの時代だってお客様目線だと言うことを実感しています。

ただ早くジェルを塗るだけではもうお客様は満足しない。

ニュアンスネイルは粗も隠せてフォルムも気にしなくても良いのでネイリストとしてはニュアンスブームが続いてほしい。

しかし人の感情や興味は長続きしない事を本当はみんな知っているはずなのです。

諸行無常である。

この世のすべてのものは常に変化し、同じ状態を保つことはできないのです。

騙し騙しその場凌ぎの小手先の対応で現状を回避するだけで生き残れるほど美容の世界は甘くありません。

常にお客様に寄り添いお客様目線でものごとを捉えられるか、きらきらした上辺だけの簡単に手に入りそうな事に騙されずに自分の信じた小さな事を日々積み重ねていけるのかどうか。

イミュアネイルスクールの母体であるatelier immyuaは10年前の2015年7月にまつエクサロンの小さな一画からスタートしました。

たくさんのお客様方に愛し育んでいただき、おかげさまで今ではご予約をお待ち頂いく日もあります。

しかし、オープンしたての10年前からご予約をたくさん頂けたわけではなく、当時は知名度もなくお客様のいないサロンの窓から外を見て悔しい思いをしながら過ごした日もあります。

ただ当時から一貫して、常にお客様のお心に寄り添う努力をする事、技術的には基礎である部分をしっかりとやり遂げると言う事、目の前にある小さな当たり前のことをしっかりとやり続けると言うことを徹底しています。わたし1人だけでなく、当社のネイリストもこれを自発的に徹底してくれています。

特別高度なアートが出来るサロンではありません。特別最新の設備が売りのサロンでもありません。特別なことではなく、当たり前の大切なことをしっかりとやり遂げ先ずは信頼して頂く。

高技術とは、小さな当たり前の事の積み重ねなだけなのです。

ネイルサロン3年廃業率90%の正体は、ネイルサロン経営が非常に難しくて淘汰されているわけではない。当たり前の事をきちんと提供できる人間が極端に少ない。ただそれだけだと言うことを理解すると、長期的に経営を続く為に正しい事を安定して提供できる10%の中に入る方法を考えれば良いだけなのです。

勇気を出してイミュアネイルスクールを選び、正しいことを学ぼうと直向きに努力を積み重ねてくださるイミュア先の皆さま方には、わたしの中にある無数の小さな正解達を全て託し、これからのネイル産業の発展に一緒に携わりこれから第一線で一緒に活動を続いて行きたいと思っております。

兎を追越す亀となれ。

本日は少し堅苦しく難しいお話となってしまいましたが、最後までご覧いただき誠にありがとうございました^_^★